カウンセリングの技術

カウンセラー・セラピスト・占い師などは「なんでそんなこと話さなきゃいけないの?」と思わせた瞬間にアウト。コレ十分気をつけたい点です。

 

私は人の話を聞くカウンセラーではありますが、自分のことを詳しく話す自己開示はとてもキライなタイプです(笑)

で、そんな私は過去、占いやなんちゃらセラピーのときに
「なんで私が今それを話さなきゃいけないの?」
と思ったことが何度かあります。

私はそういう面ではとても頑ななので、そう思ったらもうそれでアウト。
瞬時にシャッターは締り、心はどんどん閉ざして行きます。

心理学用語のひとつで【ラポール】というものがあります。

信頼関係という意味ね。

カウンセリングでは、このラポールを築くということをとても大切にします。

でも、昨今の占い師やセラピストの方々……カウンセラーもそうでしょうか。

ラポールを築く前に、心の中のことを「話せ・話せ」とズケズケと聞いて来ることがあるんですよね。

特に私は占いに関して
「そっちが何かしらのアイテムを使って、言葉をくれるんでしょ?」
と思っているところがあります。

なのに、そちらから話してくれる前に、
「で、あなたはの仕事は?」とか「どうしたいの?」とか聞かれた経験があり、そうなると「はぁ?」って思っちゃうんですよね。

「それを当てるのがあなたの仕事でしょ」
と思っているわけではありませんよ。

ただ、私の与えた情報に寄せたことを言ってほしくないんです。
ただ単に、出たものそのままを私は教えて欲しいタイプなんです。

「周囲の人に注意」とか「ここから少し仕事運が良くなるよ」とか。
私は仕事内容とか関係なく、それを言ってもらえればいいと思っているんです。

なのに、突然ズカズカと質問されて来て、こちらから開示しなきゃいけない。
それがとっても抵抗あるんですね。

 

私、以前、カウンセリングの現場でとても特殊な経験をしたことがあるんです。

企業のかたに、カウンセリングを体験したいという申し出をいただき、お試しでカウンセリングをさせていただく機会があったんです。

その時の状況は、カウンセリングとしてはあり得ない雰囲気。

普通、カウンセリングの場合、相手は何かしらの相談をしたいから来ます。

なのにその時は「お手並拝見」状態……。

お二人をカウンセリングさせていただいたのですが、一人のかたは腕組みをして「さぁ、かかってこい」の態勢(笑)

腕組みというのは、知っている人は知っていると思いますが「心を開かないぞ」という証のポーズです。

「何か悩みや相談したいことはありますか?」と聞いても「特にありません」の答え。

そんな状態の人をカウンセリングしなきゃならない。

「さーて、どこから崩して行けばいいんだろう」
と、カウンセリング歴10年を越えた私でも、頭を抱えそうになりました。

 

それでもね。
1時間後には「そこまでわかるんですね!」と感動してくださったんです。

「そこまでわかる」ということは、必要なことをきちんとお話していただき、そして私が解説することができたということです。

「何か悩みがありますか?」と聞いても「ありません」と答えた人が、それでも、必要なことをちゃんと答えてくれた。

それには理由があるんです。

 

何だと思いますか?

私が聞いたのは、現在のお父さんの年齢やお仕事。
お母さんの年齢やお仕事。

そう。ご家庭の事実関係なんです。

私が【楽イキ!】というカウンセリングで見るのは、何が連鎖して来ていて、何を学んでないか……。
それだけなんです。

それを知りたいがために、ご家族のことを伺います。

ここを「ちょっと伺わせてくださいね」と聞いても、「なんで話さなきゃいけないの?」となった方は今まで一人もいません。

 

人ってね。
現状のことは別に、話しても差し支えないんですよ。

聞かれてイヤな気持ちがするのは、心の中のことです。

「どうなりたいの?」とか「どう思っているの?」とか「それはどんなイメージ?」とか。

いきなりそんなことを聞かれても、人は
「なんで、何の関係性もないあんたにそんなことを話さなきゃいけないの?」
って思うんです。

人に話をしてもらうには、段階があります。

前述の「お手並拝見」の方々も、現状を少しずつお話いただき、そして私がそれについて気がついたことを解説して行くうちに「実は……」と、私が聞いていないことまで話してくださったりするんです。

 

人の話を聞くって簡単なようで、ものすごく難しいことです。

相談を受ける側の人……カウンセラーもセラピストも占い師さんなんかも……
相談に来てくれる人のみんながみんな、心の内を話してわかってもらいたいと思って来る人ばかりじゃないということを理解しておきたいものです。

話を聞く順番というのも、きちんと身につけていきましょうね。

「なんであんたにそんな話をしなきゃいけないの?」
「なんでこっちから話して行かなきゃいけないの?」
と思われたら終わり……。

 

話をしてもらう、聞き出すというのには技術が必要なんです。

そのことを絶対に忘れないでくださいね。

 

こんな話を『カウンセリング勉強会』で伝授します。

12月22日(土) 東京都板橋区で13時半より開催。
12月26日(水) 東京都板橋区で13時半より開催。

少人数制の勉強会です。
他ではない、明日からすぐに現場で使えるカウンセリング技術ですよ。
是非お申込みください。

 

-カウンセリングの技術