カウンセリングって、黙って話を聞くものだと思っている人がほとんどですよね。
まぁ、確かにカウンセリングに来る人のほとんどは何かを話したくていらしてくださることが多いのは事実です。
でも、中には何を話していいかわからない人もいるし、話したいことが何なのかもわかっていない人もいます。
また、どう話していいかわからない人もいるし、自分の中にある問題を言葉にうまくできない人もいます。
今日も『楽イキ!』カウンセリングを行ったのですが、
カウンセリング後、
「こんな風に家族のことを話したことがなかったから、改めて振り返ったらとてもよくわかった」
と仰っていただきました。
もちろんこのクライアントさんは、ご家族のことをここまで細かく話すとは思っていたのではありません。
というか、明確な悩みがあったわけではなく、「なんとなく生きづらい」と思う原因を探されに来ただけなので、自分から「何かを話そう」と決めて来られたわけではないのです。
それでもかなり細かいことを、たくさんたくさん話してくださいました。
最初は私の方から質問していましたが、途中から記憶がどんどん繋がってきて、自ら「あ、思い出した」と話してくださる内容も。
『楽イキ!』でも他のカウンセリングでもそうですが、うちでのカウンセリングでは本当にたくさんのことを話してくださいます。話す準備をしていなくても……です。
以前も「家族のことをここまで話せたことがなかったけれど、話せて本当に良かった」と言っていただいたことがあります。コレはね。
クライアントさんの姿勢の問題ではありません。
いかに聞き出せるかが大切なんです。
正直、うちに来る……特に『楽イキ!』を受けるクライアントさんたちは、別に家族のことを話そうと思って来る人はきっと一人もいません。
それでも「なんでそんなことを話さなきゃいけないの?」と思われることなく、皆さんが、本当にたくさんのことを話してくださるのです。
決して、「聞き出された」とか「無理に話させられた」と思わせることなくクライアントさんに話していただくのは、やっぱりカウンセラーの腕。
クライアントさんにちゃんと話してもらえなかったら、それは話してもらえなかった側のせいです。
人の相談に乗る側の人は、そういうことを意識するのもとても大切なことです。
質問力……いつも気にしてみてくださいね。