コミュニケーションスキル

相手が自分の思いのままに動いてもらえるようになるオススメのコミュニケーション方法

こんにちは。
家庭問題カウンセラー、ふーみんです。

数年ぶりに行動制限のない年末年始なので、今回はご家族で集まるかたも多いのではないでしょうか。

私は15年前から家庭問題のご相談をお受けして来ましたが、実は、年末年始は相談がお休みになるにも関わらず、いつも1月半ばくらいから家族問題のご相談がドカンと増えていました。

久しぶりに家族や親戚と会って、話して。
楽しいよりもいざこざが増える……よくある話~💦

そこで今回は、皆さんに覚えておいて欲しい、きちんと覚えておいてくれるととっても使えるコミュニケーション法のひとつ、『Iメッセージ』をご紹介したいと思います。

これ、「知ってるよ~」という人も多いかと思いますが、これって簡単なようで難しく、実は、専門家だと言う人でも多くの人が誤解をしているんです。

なので、今回は正しくマスターしていただきたいと思うので、丁寧に説明させていただきますね。

 


『Iメッセージ』のIは私のI。

つまり、「あなたがこうするから」と責めてしまうのは喧嘩のもと。

誰だって責められたらイヤですよね。
防御するために怒りますよね。

なので、「あなたが」と相手を責める言葉で言うのではなく、「私は」を主語に「こう思う」「こう思っていた」と自分の気持ちを伝える方が、きちんと伝わり、相手は勝手に反省してくれるよという方法です。

こう説明するととても簡単そうに聞こえるんだけどね。
これを使いこなすのは意外と難しいんです。

 

ここで例題です


では、例題を出してみましょう。
一緒に考えてくださいね。

パートナーからの連絡が来なくてあなたは心配でたまらなかった。
心配が過ぎて、「なんで連絡して来ないのよ!」とどんどん頭に来た。
もしくは「なんで連絡くれないの!?」と悲しくなってしまった。

こんなシチュエーションのとき……
翌日、あなたはパートナーにどう伝えますか?

「なんで連絡して来ないのよ!」
「LINEくらい、トイレの中でもできるでしょう!?」
「こっちは心配してたのに!」

なぁんて問い詰めてしまったらいけないのはわかりますよね?

思わずこんな風に言ってしまう人もいるかと思いますが、感情的に追い詰めるような言い方をしたら喧嘩のもと。
ひどいと別れ話になる可能性もあります。

そこで使いたいのがIメッセージ。

では、あなたはここでどのように「私」を主語に伝えますか?
ちょっと考えてみてくださいね。




答え合わせです

はい、いいですか?
それでは答え合わせ行きますよ~。


多くの人が

「私はあなたからの連絡を待っていたのに、連絡が来なかったからとても心配した」

と伝えようと思うのではないでしょうか。

「私は心配したんだ」ということを伝えているので、これを正解と言う人も多いかと思います。

でも……これはなので注意してくださいね。

まぁ、上記の言い方でも「ごめんね」と反省してくれる人もいるでしょう。
反省してくれたら、それはそれで正解と言ってもいいかもしれません。

でも、冷静にもう一度読み返してみてください。

この言い方って結局
「あなたが連絡をくれなかったらいけない」
と遠回しに責めているんです。

受け取り方ひとつで反省してくれる人もいれば、「連絡できなかったんだから仕方ないじゃん!」とそこで怒ってしまう人がいたり、中には「俺が連絡しなかったのがいけないって結局責めるんだね」と落ち込んでしまう人も。

そんな風に、思わぬ結果になりそうな言い方はNGなんです。

実際、昔、私は責めているつもりは全然なかったのに「あなたがこうしてくれないから私は哀しかった」って伝えたら「俺はそんなに悪い男なんだ……」とか言って、めっちゃ落ち込まれて、挙げ句、逆ギレされたことがあるのよー!🤣

 

では正しいIメッセージって?

ここで大切なのは、「パートナーから連絡が来なかったからあなたが心配した」ことではないんです。

あなたはその時、パートナーにどうして欲しいと思っていたのですか?

そこを正確に、ストレートに伝えなければいけないんです。


そう。あなたは連絡をして欲しかったんですよね?

だったらそれを装飾を付けずに伝えるんです。

「私、連絡くれるないかな~と思って待ってたんだよね~」
「連絡ないから、事故じゃなきゃいいなって心配しちゃった」

これだけです。

「あなたが」と付くものは何も言わなくていいです。
というか、言ってはダメです。

「私が」どう思っていたか。どう望んでいたか。どうしていたか。
それを伝えるのが、本当のIメッセージなんです。

あなたは連絡欲しいな~、くれないかな~と待っていて、それが来ないから心配した。
ただそれだけをまっすぐに伝えればいいんです。

すると、これ以上のことを何も言わなくても相手は「ごめん、ごめん。連絡できなかったんだよ」と勝手に反省して言い訳してくれます。
ここで「あっそ」で終わらせるような相手は、もうそれ以上期待するのはやめましょう。諦めも大切)

そう言ってきてくれたら、
「じゃ、この次こういうことがあったら連絡して欲しいな」
と、ここでもまた自分の要望だけ伝えるんです。

間違っても「この次は連絡くれなきゃダメだからね!」と相手に指図してしまうと「なんでお前の言う事聞かなきゃいけないんだよ」とか「なんでそこまで気を回さなきゃいけないんだよ」となるので要注意ですよ。

 

私がよく伝える方法

私は「私」をもう少し伝えたいので、よく伝える方法として

「私はめっちゃ心配性だから、連絡ないと心臓バクバクしちゃうんだよね」

という言い方をします。

これは「私は心配してしまう性格なんだ」ということを理解してもらおうと、こういう表現を意識しています。

こうやって言うと「そんなに心配しなくても何もないから大丈夫だよ」と言いながらも、「なにかあったらちゃんと連絡入れるから心配するな」と付け加えてくれたり、次からは心配しないように連絡を入れてくれるようになったりするんですよね。

私は何も指図していないのに、相手が勝手に動くようになってくれるの。
これってすごいことでしょ?😊

あ、そうなったときにはちゃんとアフターフォローとして、
「連絡もらえたから安心した~」「連絡くれてありがとうね」
などと、褒めておだてて、心の中では「この次もちゃんと連絡してよ」と念押ししておくことも忘れないでね(笑)

褒めようがおだてようが、最終的にこっちの思い通りに動いてくれるのが一番いいことなんだから(笑)

 

ちょっと面倒くさいけど、かなり有効な方法です


Iメッセージというのは、自分の気持ちを伝える方法ですが、気をつけないと遠回しに相手を責めてしまうので、ここをマスターするまでは結構面倒くさいです(笑)

それが計算上でそうしているのならいいですが、無意識で責めてしまっていると思わぬ喧嘩に発展して
「私がこうして欲しいということを言っているだけなのに、どうしてこうなるの!?」
となってしまうので、普段から自分の気持をストレートに伝える練習をしておくことがとても大切です。

これって日本人は特に苦手なんですよ。

しつこいようですが、
あなたがこうしたから私は悲しい。
は、本当のIメッセージではありません。

誤解して教えている(教わっている)人も本当に多くて、親御さんでもお子さんに「あなたがいつまでも片付けないから悲しい」と言うのが正解だって思っている人が多いんですね。
責めてないつもりで十分「あんたが悪いお陰で悲しい」ってちゃんと言ってますからね?

これ、失敗の確率が高いので本当に気をつけてくださいね。


私はこうしたい。
私はこうして欲しい。

これだけです。

たったこれだけのことで、相手が自分の思うままに動いてくれるようになったらすごいと思いませんか?

あれこれ考えて、こねくり回して遠回しに伝えるより、

自分の望みのみをストレートに届ける……

これが一番大切なのを忘れないでくださいね。

上記のお子さんに対する例だったら「お母さん、疲れてるからここ片付けて欲しいんだ~」でいいんですよ。
(それで片付けない場合、私は「片付けないなら捨てるよ~」と言って、それでも片付けなかったらホントに捨てますw)

簡単なようで結構難しいIメッセージ。
でもこれを使いこなせると、コミュニケーションがかなりうまく行きます。

まず、本当に喧嘩が減ります😊

自分の望みを素直に話せているかどうか、もう一度チェックしてみて、意識して練習してくださいね!

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