ふーみんのひとりごと

カウンセラーやセラピストはまず自分の問題を解決しろ……ということについて考えてみる

先日ね。
あるクライアントさんとのカウンセリング中のできごと……。

「私も最近、こういうことに気づいたよ」
ということをお話したら突然、クライアントさんが
「え? それでカウンセラーしてたんですか?」
と言い出したんです。

「喧嘩売っとんのか? ゴラァ!ヽ(`Д´)ノ」
……とは思わかなったけど、突然のその発言にはちょっとキョトン。

「ん?」っていう顔をしたら、クライアントさんが

「私、別にカウンセラーになりたいと思っていたわけじゃないんですけど、セラピストになりたいと思って、その話を○○さんにしたんです。そうしたら、そこにいた他の人も含め数人に、まずは自分のことを解決してからじゃないとできないって言われたんです。でも先生は最近、自分の問題に気がついたんでしょ?」

……ちょっと苦笑い。

ここには大きな勘違いがあるんですね。
色々な面で……。

今回、この会話で私なりに考えたことを書いてみようと思います。

 

自分の問題を解決できていなくたって、カウンセラーになることは可能。だけど……

 

確かに、カウンセラーやセラピストなど、他の人に施すことを仕事にする人間は、よく
「自分の問題をちゃんと解決してないでよく言うよ」
「まずは自分の問題を解決してからじゃないとできないよ」
的なことを言われます。

確かに一理あるとは思います。

ただ、こういう言葉を言っている人自身が、果たして、ではそれができているのか……?というと私は甚だ疑問。

ネットで有名なあるカウンセラーは、明らかに自分の問題を解決できていないのがわかります。

それを思いっきり棚に上げて、バレないようにして活動していますけれどね。

それでも、カウンセラー自体はできるのですよ。
自分の問題と人の問題はまるで違う考え方をしますから。

だから、自分の問題を解決できない人がカウンセラーやセラピストになれないかっていうと、その言葉自体はウソと思います。

ただ、自分の抱えている大きな問題の解決法をわかっていないで、何を人にアドバイスするの?っては思うところはあります。

本に書いてあることや机上の空論では、人には何も届きません。

ちゃんと自分で解決してみて、解決法を導き出していて、初めて相談者の心に届くアドバイスができるんじゃないかなーっていうのは私も感じます。

そして、自分の問題を抱えている多くの人は、やっぱり自分の問題を解決することに追われますからね。

クライアントさんたちの中でも「自分もカウンセラーになりたいんです」と仰るかたが少なくないのですが、やはりもっともっと根本的な問題を自己解決できるようでないと、相談者として活動するのは難しいなと感じることが度々あります。

 

では、そもそも片付けなきゃいけないと言われる『自分の問題』って何なのだろう?

セラピストのかたなどは、よく言い方を変えて
「自分が癒やされていないのに、人を癒やすことはできない」
という表現をしたりもしていますね。

このように表現される『自分の問題』って一体どういうことを指しているのでしょうか?

 

私は、 『一番自分を生きづらくしている、根底に潜んでいる問題』と解釈しています。

私で言うと、
やっぱり心の病になってしまう人間であったこと。
薬漬けになってしまうような人間であったこと。
つまりは依存心が強い自分であったこと。

これに関して、きちんと解決できて、やっと心の問題を扱えるようになったと感じました。

それまでの私はカウンセラーとして活動はしていましたけれど、家庭問題(離婚問題・親子問題)の現実問題にフォーカスするカウンセラーで、心の中で起きている問題に関してフォーカスしていませんでした。

だからできていたのだと、今の私は思います。

何故なら……

私は今から25年ほどまえに離婚を経験していて、その後、再婚し、素敵な家族に恵まれ、離婚した元家族を含めて、今はとても幸せな生活を送っています。

離婚問題・その後の生活の立て直しは既に解決していたので、その点は相談をお受けできた。

でも、自分では気づいていなかったけれど、本当の自分の根底の問題を解消できていなかったので、私は本能的にそこに向き合おうとしていなかったのでしょうね。

 

キレイごとを言っている人は基本、解決できていない人が多いって、私はそんな風に感じています。

本質的な問題解決の意味がわかってないんじゃないかって感じるんですよね~。
詳しい話を聞いていないので、決めつけはできませんけど^^;

 

どのような状態になったら解決できたと言えるのか

 

私は『自己解決できるようになったら』だと思っています。
そうしたら、その方法を伝授すればいいだけですから。

私がカウンセラーになった当初は離婚問題を扱う専門カウンセラーでした。

自分で離婚の経験があり、自分の選んだ道に対して責任を果たす、次の人生を考える等、きちんと自己解決して来たという自負があったので、抵抗なくそこを選べたのでしょう。

心の問題を扱うようになったのは、断薬して内観し尽くして、自分の根底にある問題に気づき、自己解決できるようになったからです。

内観を深め、自分の奥深くに眠っている素直な気持ちに気づき、苦しみや哀しみを解放する方法を手にして初めて、皆さんに伝授できるようになりました。

やっぱり本質的な痛みを理解するには体験するのが一番早いですよね。

以前テレビで、性同一性障害専門のカウンセラーを見たことがありますが、さすがに私そのご相談に乗ることは無理ですもん。

『最近の問題』と『根底の問題』は全く種類が違う

最初のクライアントさんとの会話では、一体何が誤解だったのかというのは、もうおわかりですか?

私、「最近」という言葉を使っています。

そう……。

どんなに自分の根底にある大きな問題と向き合い、自己解決できるようになったとしても、問題は次々起きるわけですよ。生きている限りね。

それは『自分の問題を解決できていない』というのとは全く話が違います。

だってもう自己解決する方法を見つけてしまっているんだもん。

ただ、だからと言って、すぐに解決できるものでもないので、自分で腑に落ちるまでじっくり自分と話し合うという作業をしていただけですからね。

今回お話したのは、飽くまでもつい最近の私の……問題というよりは、課題に近いことです。

「それがやっと解決できたよ」という話をしただけだったのに、クライアントさんは『自分の問題』というものは全てイコールとして受け取ってしまったので、会話がおかしなことになってしまったんですね。

 

じゃぁ、自分の問題を解決するにはどうしたらいい?

カウンセリングでもこのことに一番時間をかけて自分と向き合っていただくので、そう一朝一夕でできるものではありませんが……

まずは自分がどんな見えないお化けと戦っているのかを、よーく観察することです。

自分はなんでこれが怖いんだろう?
自分はなんでこれが苦手なんだろう?
自分はなんでこれに極度に反応してしまうんだろう?

まずは全てにおいて「なんで? どうして?」と考えて行きます。

そして、それを解決するためには「どうしたい?」と自分に問いかけるのです。

私はクライアントに
「自分の中にカウンセラーを一人作るんだよ」
「大人の自分が自分の話をよく聞いてあげて」
「いい意味で二重人格になって、自分の一番の話し相手になってね」
などと説明をしますが、こうなれるまでにトレーニングすることがとーっても大切なのです。

なかなか簡単にできるものではありませんが、誰でも数ヶ月トレーニングするだけで、自分と上手に話し合いをしていくことができるようになります。

 

一人で難しかったらご相談くださいね。

自分の根底の問題を解決する、一生モノの技術を伝授いたしますよ^^

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