この記事は、私が経験した帯状疱疹の記録です。
病院のかかり方、薬に対する考え方などの参考にしていただければと思い、記事に残しておきます。
前の記事からの続きです。
4月20日(火) ~やっと出た発疹~
4月20日……午後くらいからだろうか。
なんか耳の後ろが少し熱くなって来て、痒みも感じて来た。
何度か掻いていたら、確実に発疹がある。
耳の後ろだから見えないけれど、塊に感じる。
帯状疱疹というのは水疱瘡菌が暴れだしてなる病気だから、出る発疹も水疱瘡と同じように水ぶくれ状態のもの。
でも、私の耳の後ろに出たものは、ツブツブが小さいくて水ぶくれになっているかどうかはよくわからなかった。
夜、家族が帰ってきたので耳の後ろを見てもらい、私自身も確認できるように写真を撮ってもらった。
思った以上に水ぶくれ!
これでやっときちんとした診断名が出るかな。
ということは、また翌日の病院行きが決定っていうことだけれどね。
この時点までもちろん痛みは改善されていなかったので、きちんとした病名が出ることで、やっと痛みから解放されるか?
と、やっと少し先が明るくなって来たような気がした。
4月21日(水) ~今度はまっすぐ皮膚科へ~
待ちに待った(?)発疹が出たので、今度は迷わずに皮膚科へ行った。
今までの経緯を全て話して、耳の後ろを見せる。
「あぁ、帯状疱疹ですね」
ほら~、だからあれだけ言ってたじゃん!
私は心の中でめいっぱい叫んだ。
発疹が出る前から「この痛みは帯状疱疹じゃないかと思う」と医師に告げても、「帯状疱疹だったらこんなに長いこと発疹が出ないことがない」と言われて一蹴されていたけれど、やっぱり本人のカンって大切なんだなって、このときつくづく思った。
自分の病気が何なのか知りたいときは、冷静に「どんな痛みなのか」を観察し、その通りに検索すると、大体正しい病名を見つけることができる。
もちろん素人判断は危険なので、最終的には医師の診断が必要だけれど、大方の予想をつけておけば、自分でも正しい対応ができるようになる。
ただ、最大の注意点は、必要以上に自分のことを大病にしないこと。
ただの腰痛なのにガンにしちゃったりね(笑)
こういうこと、意外とあることだから、本当に気をつけて検索して正しい病名を見つけられるようにしてみてね。
さて、帯状疱疹という診断名がやっと出たので、ここから処方が一気に変わった。
まずは帯状疱疹のウイルスを殺す薬。
そう、帯状疱疹はウイルス性。細菌性ではない。
だから、細菌を殺すための抗生剤が効くわけはなかった。
(※細菌とウイルスは別物です。また、抗生剤は細菌のみにしか効きません)
そして大切な鎮痛剤。
私はとにかく痛みから解放してもらいたかったから、これが何より大切なテーマだった。
「帯状疱疹じゃカロナールは効かないよ」
ということで、トアラセットという薬が処方された。
そのときに私はまた医師に告げた。
「私、精神薬を死にものぐるいで断薬したので、精神薬は絶対に飲みたくありません。
それは精神薬ではないですよね? ただの鎮痛剤ですか?」
これは鎮痛剤だから大丈夫ということだったので、そのまま処方を受け入れた。
とは言っても麻薬が含まれているというのは、実は精神薬とそう大して変わらないんじゃ?という思いもあったが、この痛みを本当にどうにかしたかったので背に腹は代えられなかった。
帰ってすぐにトアラセットの添付文書を調べてみたら、確かに精神薬の分類の薬ではなかったようだった。
因みに、トアラセットの添付文書はコチラ。
このトアラセットは吐き気をもよおすことがあるというので、吐き気止めも一緒に処方された。
強い薬にはよく胃薬が一緒に処方されるけれど、吐き気止めが出ることは珍しかったけれど、それほど気持ち悪くなるのかな?と、その時はそんな意識しかなかった。
吐き気止めに処方されたのがノバミン錠という薬だった。
これもトアラセットと一緒に、一応……と検索してページを開いてみた。
そしたら一番に目に入ったのが「定型抗精神病薬」という文字。
えええ?と思って見てみると、そこにはもうひとつ「ドグマチール」という見慣れた文字が。
精神薬を飲んでいる人なら、ご存知の方も多いと思うけれど、ドグマチールは抗精神病薬として統合失調症と言われる人に出される薬。
ドグマチールが元々胃薬だったというのは知っていたけれど、まさか違う名前で、堂々と吐き気止めとして処方されるなんて!
気をつけていた鎮痛剤より、こっちの方がずっとヤバかった。
実は、痛みから解放されたくて、とにかく鎮痛剤を飲みたい気持ちが優先してしまい、実は調べる前に一度飲んでしまっていた。
なんですぐに調べなかったんだろう……
いや、なんで薬局で待たされている間に調べなかったんだろう。
そうしたら処方し直してもらえたのに……
後悔ばかりだったが、とにかくもらった鎮痛剤を吐き気止め無しで飲んでみて、それで気持ち悪くなったらやめようと決め、ノバミンは直後にゴミ箱に捨てた。
(あーあ、それじゃなくてももう検査や薬にお金掛かってたのに、もったいないことした……(-_-;))
世の中、こんな風に思わぬところに簡単に精神薬は転がっている。
私はきちんと医師に「精神薬は嫌だ」と告げ、医師もそれを了解してくれていた。
恐らく、医師はノバミン=ドグマチール=向精神薬という意識が全くなかったのだろう。
あ、医師は薬剤師ではないので、薬の知識ってば本当にないです^^;
皮膚科の先生、若くてちょっとイケメンで声もイケてたのに……
ほんっと残念だった