昔、私が受けたものと同じ講座を受けたカウンセラー仲間がポロッと私にこぼしてくれました。
「
カウンセリング講座を受けたというディプロマ(修了証)は数回の講座で簡単にもらえたんだ。
その時は、カウンセリングの理論みたいなものは学んだ気がして、これでカウンセラーとしてデビューOKと言われたし、自分もこれでできるって思った。
でも実際、カウンセラーとして動こうとしたら、どうやってちゃんと話を聞いたらいいのか、カウンセリングの傾聴ってどんなものなのか。
相談を聞いて、何を汲み取ってどう話していいか全くわからなくて、自信がつくどころかどんどん心細くなって行って集客するのが怖くなった。
」
確かにね。
『カウンセラー』という言葉がついた講座の案内って何を教えているかというと、ほとんどが集客の方法。
「こうやったらカウンセラーは簡単に集客できるようになるよ」
ってもの。
そりゃ、集客できなきゃカウンセリングはできないんだから、集客ってとっても大切。
でもその前に、たった数回のカウンセリング講座のようなものだけで、世に放たれて……
本当にちゃんとカウンセラーとして相談を受けることができるんでしょうか?
私は甚だ疑問なんですよね。
という私も14年前に離婚カウンセラーの勉強をしたときは、カウンセリングのことより夫婦に関する法律とか手続きとか……
そんなことの方を多く学びました。
私は半年くらいで離婚カウンセラー資格を取ったんだけど、その時はカウンセラーとしての自信なんて微塵もありませんでした。
ただ、市役所で働いていて、人の相談を受ける……ということは経験していたので、多少なりとも相談事は聞けるかな……って感じではあったのだけれど、当時はまだ何をどうその人の言葉を拾い上げればいいなんて全くわかっていなかったのが現状。
なので、それからしばらく経って、私は改めて心理カウンセリングの勉強をして、心理カウンセラーの資格も取り、その後も心理カウンセリングを学べる協会に入り、1ヶ月に一度はカウンセリングの勉強をしに都内に通っていました。
その後も、先輩のカウンセラーの先生に個人的に学ばせてもらったり、セミナーに参加したり……
実は資格を取得してから、心理やカウンセリングを学ぶことに費やした時間と費用の方が多く掛けたかもしれません。
どんな仕事もそうですが、スタートしてからが学びなのは当然。
けれど、民間カウンセラーって、ディプロマをもらってしまったらその後のアフターフォローがなかったりもするし、活動を始めたら、一人で活動しなければいけないことも多く、人に聞けないことばかりが増えて、どうしていいかわからないのが現状になってしまいますよね。
私もずっと一人で心細い時期を過ごしていたから、前述のように不安な気持ちはよくわかります。
私、これじゃいけないと思うんですよね。
集客方法も大事。
でもそれよりも、人の心理や聞く力、言葉を分析する力などをわかるようにならないと、実力のないカウンセラーがどんどん増える一方で、実力のないカウンセラーに相談してますます迷子になったり、ただ無駄に高いお金を払わされて何も効果がなかった……なんていう言葉を選ばずに言えば『被害者』のような人たちもどんどん増えるばかり。
私のところには
「もう何箇所も回ったけれど、全く解決できなかった。もうここでダメならカウンセリングを諦めます」
と仰っていらしてくださった方が何人いたか……。
中でも印象的だったのは離婚相談を何件も回っても、なんとなく言われたことが腑に落ちなくて、うちにいらして下さって納得した離婚をされたクライアントさん。
過去にカウンセリングで100万円以上も掛けたというクライアントさんもいらっしゃいました。
その方も、見事、精神薬を断薬されて社会復帰されましたよ^^
私はやっぱり、きちんと卒業させてナンボだと思うんです。
そのためにはカウンセラーがきちんと知識と意識と実力を持たなきゃダメですよね。
私もカウンセラー活動を初めて14年めに入りました。
私の経験が少しでも困っているカウンセラーさんたちの役に立てればいいなと思って、今後の活動を考えて行きたいと思っています。
一番はカウンセリング塾みたいなのを作りたいんですよね^^
今はオンラインで繋げるから、カウンセリング練習会みたいなものも、皆でできますよね~。
少人数から少しずつ初めてみようかな。
……なんてことを以前から考えていたのですが、これからは実現できるようにやってみたいと思います!(宣言)