先週から我が家の愛犬であり、相談室の看板犬である小麦の体調が突然悪化し、昨日、立ち上がることもできなくなり、2泊3日ほど入院ということになりました。
小麦 13歳半。
いつかこんな日が来ることも、さほど遠くない未来に別れがあることも頭では理解しているつもりでしたが、それでもこんなに突然来られると、これからどうしていいのかと気持ちが動転しています。
写真はこんな日が来るなんて想像もしていなかったときの小麦と私。
あかん……、今この写真を見たら泣いてしまう……(´;ω;`)ウゥッ
誰だって、どうしようもないしんどさを抱えるとき、ありますよね。
そのとき、素直に『しんどい』って思っている感情を素直に感じていますか?
病んでしまいがちなタイプの人で、知らず知らずのうちに『感じちゃいけない』という指令を自分で出し、素直な感情を感じることを禁じてしまっている人が意外と多いんですね。
親からの抑圧が強かった人は、自分の素直な感情を表してはいけないと学習して育つので、極力素直な感情を感じることをせず、理屈で自分を説得しようとしてしまいます。
素直な感情を感じてしまったら、その感情を周囲……特に親に理解してもらえない自分が可哀想で仕方ないですからね。
そういう人が、今の私のような状況になったとしたら
「愛犬が年老いて具合が悪くなって来て哀しいけれど、そんなことわかってたでしょ。だから哀しいなんて思っていないで頑張らなきゃ」
とだけ思うんです。
この『だけ』っていうのが大事なところでね。
上記のような、「こんな時こそ私が頑張らなきゃ」的なことは、今の私でも思います。
病院で聞いたこと、その他、小麦のことでわかったことなどを家族に伝えるときは、私が泣くと家族も泣いてしまうのではないかと思うので、極力冷静に、そして明るく話します。
でも、その分……一人のときは思わず涙が出てきてしまいます。
この部分が、感情を感じなくさせてしまっている人は違うんですよね。
本当に頑張ることしかできないんです。
だもん、ものすごーく疲れるよね……。
小麦の内臓は、加齢のために少し弱って来てはいるものの、特に今すぐどうのという大きな問題ではなく、しかも他は全く悪くはありません。
血液検査も異常なしです。
歩けなくなったのはヘルニアの可能性が一番大きなようですが、もしかしたら脳の疾患でなったのかもしれないので、その見極めのため入院して様子を見てもらっているのですが、どちらにしろ、今は立ち上がることもできませんが、今すぐ死んでしまうとかそういうことはまだ無いとは思います。
それでもやっぱり素直に哀しいんです。
年老いて来ていたのは感じていました。
でもこんなに急に歩けなくなってしまうなんて予想もしていなかったし、もう一生歩けないかも……なんて思ったら、あぁ、もっとたくさん散歩に連れて行けば良かったとか、あれがいけなかったのかとか、こうしておけば……なんて、そんな役にも立たない後悔ばかりしています。
そして……
せめて一人でいるときは、難しい理屈であーだこーだ考えるのではなく、ただ単純に『哀しい』とか『ツラい』とか『しんどい』とかの感情を感じるようにして、泣けて来たら素直に泣くようにしています。
昔はね。
ツラいときほど笑ってしまっていたんです。
今でもその癖は残っていて、過去のツラい話をすると笑ってしまいます。
でも、なんでそんな時に笑うのかを考えてみたら、泣いてしまいそうになるのを抑えるために笑っているのだということに気づいたんですね。
そんな場面が多過ぎて、泣きたいときに素直に泣いていなかったなぁって。
それが私の心を病ませてしまったひとつの要因でもあったと気づいたんですね。
だから私は、今の自分がどんな風に感じているのかを理解しあげる練習をしました。
心が病んでしまうような人の大半は、『頑張ることが一番大切』くらいに思い込んでしまっています。
そんなことないんだよー。
哀しいときは哀しい。ツラいときはツラいでいいの。
他人(ひと)の前では笑ってなきゃいけないと思うなら、それはそれでいいです。
でもせめて一人のときくらいは、自分がいま本当はどんな感情でいるのかを感じてあげましょうね。
簡単そうなことに見えて、慣れていない人はトレーニングしないとなかなか感情を感じるということが上手にできません。
できるだけ「今、嬉しいのか哀しいのかどんな感情なのか?」ということを自分に問いかけ、感じる癖をつけて行きましょうね。
うちのクライアントさんでも、ここを一生懸命トレーニングしている人がいます。
そのくらい、感情を殺す癖が強くついてしまっている人にはなかなか難しい作業なのですよ。
一人で難しかったら、いつでもお手伝いしますからね^^
自分の一番素直な感情は、自分しか理解することはできません。
自分の感情をどんなに言葉にしたって、それを本当にわかってくれる人なんて、他にはいないのですからね。
そうなのかー。今までできてなかったなー。
なんて思う人は、自分の感情をきちんと解放してあげる練習をしてくださいね。