コミュニケーションスキル

【答え】「人の目を気にしちゃうんです」という相談になんと返答しますか? ~人の相談に乗る本当に重要なコツはコレだ~

 

前回の記事では

【問題】「人の目を気にしちゃうんです」という質問にあなたならどのような言葉を返しますか?

と質問しました。

考えていただいた結果、どのような答えが出たでしょうか。

きっとその人の生きてきた過程や考え方などにより、いろんな答えが出たと思います。

そのどれもが正解です。

 

……と言うと思いましたか?

残念!
ここで、何かしらの答えを考えてしまった人はみなさん間違いです!

 

 

この時点で何かしらの答えを言ってしまった人……

それは、あなたの価値観の押し付けでしかありません。

 

この人はいつから人の目を気にするようになったのでしょうか?
どうして人の目を気にするようになったのでしょうか?
どんなシチュエーションで気になるのでしょうか?
24時間いつもなのでしょうか?
それとも特別なときだけなのでしょうか?

 

ちょっと考えただけでも、これだけの情報が不足しています。

人にアドバイスするってね。
その人がどんなことをどんなふうに感じる人なのか、
それはどんな経緯でいつからそんなふうに感じるようになったのか……

それがわからなきゃできないことなんです。

人にアドバイスするってそんなに簡単なことじゃないんだよ。

 

でもみんな、簡単にできることだと思ってる。

それが自分の価値観の押しつけだとも気づかずにね。

 

人に的確にアドバイスするためには、その人のことを純粋に興味を持たなければいけないんです。

この人はどういうことに対して反応するのか。
どういうことを喜び、どういうことを悲しむのか。
どういったことに傷ついて来たのか……。

カウンセリングじゃない場面ではそんなに深くまでは聞けません。

けれど「人の目を気にする」って言われたときに、
「なんでそんなに気になるの?」「いつから気にするようになったの?」
くらいは聞けますよね?

 

人に相談を持ちかけられたときって「どうしたらいいんですか?」「どう思いますか?」など「?」で話されますよね。

なので受け取った側は「!」で返さなきゃいけないって思ってる。

それが思い込みなんです。

相談ごとに関しては、「?」で聞かれてもすぐに「!」で返しちゃいけない。
まずは「?」で返すんです。

私なんてカウンセリングの場面では前半30分から1時間はずーっと「?」で話しています(笑)

聞き取りするだけしてから、じゃ……とアドバイスに切り替えます。

普通の相談の場面では、そこまで聞き取りしろとは言わないけれど、すぐにアドバイスしちゃうのは間違いです。

 

相談を受けるって言うのは、何もこちらの価値観を押しけることじゃなく、こちらが正しいとか間違えているとかジャッジすることでもありません。

相手の思考の整理を手伝うだけのこと。

だから「?」で聞いてあげて、その人のこんがらがっている頭の中を整理整頓できる手伝いだけしてあげてください。

そうしているうちに、みんな勝手に答えに行き着くようになります。

 

「人の目が気になるんです」という人にも
「いつから? どんなときに?」と聞いたあとで、

「それってそんなに気にしなきゃいけないものかな? 周囲の人はそこまで気にしていないと思うよ?」

なんて話して行ってあげはれいいんです。

それとね。
「こうすればいいんだよ」「こう考えればいいじゃん」
と言ってしまうのも押し付け以外の何者でもありません。

「私はこうすればいいと思うんだ」
「私はこう考えると少しは楽になるんじゃないかなと思うんだけど」
とあくまでも、自分の意見なんだけど……というように、こちらが思ったことを「思ったこと」としてアドバイスしてあげてください。

それを聞いた人がどうすればいいかは、受け取った側の問題なのですからね^^

そこを間違えて言い切り型の人ってとっても多いです。
要注意ですよー。

 

実のところ、相談を受けた側ってそんなにできることってないんですよ。
それが理解できると、上手に人にアドバイスできるようになります。

これ、お子さんから相談を受けた親御さんにもとっても役立つ返答の仕方です。
是非、実践してくださいね!

-コミュニケーションスキル