心のお話

物事を考えるときに一番大切なのは「自分がどうしたいか」の本音をしっかり聞くこと

 

先日、久しぶりにガッツリの離婚相談をお受けしました。

元々私は離婚相談・親子問題などの家族問題解決を専門に取り扱っていたカウンセラーでしたが、ここ数年は、精神薬の断薬、そして最近は『楽イキ!』という、生きづらさを解消するカウンセリングを主にやっているので、ガッツリ離婚相談は久しぶりでした。

 

離婚のご相談をお受けすると

「相手が離婚したいと言っているから……」
「早く結論を出せと言われているから早く決めないと……」

などと言う人が意外と多いものです。

離婚も結婚も相手があることだから、相手の言い分を聞いて……
と思われる気持ちもよくわかります。

 

でも、ちょっと待ってくださいね。

ここをよく考えて……。

 

今、悩んでいるのは、誰の人生のことですか?

 

私はこういう形のご相談のときには必ずクライアントさんに確認します。

「で、あなたはどうしたいですか?」

 

それでもまだ
「向こうが離婚したいと言っているから……」
と返す人がいるのですが

「いやいや、だから、その相手が言っているを今は無視して、あなたはどうしたいと思っているの?

と私はしつこく聞きます。

この人は何か本音を抑えているな~と思うときは、時間を置いて何度か同じ質問をするのですが、なんどか聞いてみると、
「実は自分は離婚したくないと思っています」
と、出てくることもあるんです。

 

結婚生活は相手のあること……それは確かです。
でも、離婚も双方の合意がなければできません。

つまり、
あなたが離婚しないと言えば、離婚は成立しないんです。

 

なのに、相手が言っているからそれを飲まなきゃいけないと、自分を無理やり言い聞かせる……。

その時はそれでいいと思ってもね。

こういう答えの出し方は、後で絶対に悔やむことになりますよ?

 

もちろん、むやみに答えだけを延ばすのは、お互いのためにもよくないかもこともあります。

でも、色々なことを整理できて、自分が納得できるまでは焦って答えを出す必要はありません。

待って欲しければ「待って」と言えばいいんです。

無理やり、物分かりよく自分を言い聞かせてしまい、自分は本当にどうしたいのかに気づいてあげないと、物事が終わったときに、何かスッキリしない気持ちが残ってしまい、次のステップに気持ちよく行けなくなってしまいますよ。

 

これは離婚に限らず、どんなことでも同じです。

自分の本音はどう思っているのか……。
それってとっても大切です。

相手がどう言ったかなんて関係ない。

相手があなたをバカと言おうが、何と言おうが、自分がきちんと答えを出さなければ、ちゃんとした解決はできません。

たとえ結果的に悪いと思われる結果になったとしても、自分で決めた答えなら、後悔することなく「さ、次に行こう!」とすることができます。

これが
「相手に言われたから」
「周囲の人がそう言っているから」
なんていう理由で自分を無理やり言い聞かせて、その結果を選んでしまったら、なかなかそこから動くことができず、悔やむことばかりが頭を巡ってしまうのです。

 

何かに迷ったときは、必ず
「で、あなたはどうしたいの?」
と、自分に聞いてあげてください。

答えは必ず自分が持っていますからね。

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