目の見えないものを扱っている仕事をしている人の【本物】と【ニセモノ】の見分け方って、本当に難しいですよね。
カウンセラーでもセラピストでも……
残念ながら「ニセモノ」と思う人は本当に多い。
と言うか、圧倒的に多い。
私自身、それを見抜けずに、しばらくしてから「あれ?」と思って
「ちゃんとできないんじゃん……」
と思ってガッカリする同業人がいたりもするしね。
経験が浅くて実力がまだついていないという人は仕方ないと思うけれど、ある程度経験を積んでいる(ように見せている)人にも、言っているわりにぜーんぜん実力が伴っていない人って、残念ながら本当に多いのね。
カウンセラーも長くやっていると苦情をたくさん聞くのね。
他に行って傷つけられたり、余計に迷子にさせられてしまったり……
そんなクライアントさんがよく来るんです。
「どんなことを言われたの?」
と聞いてみると……。
まー、呆れる!
よくそんなんで、クライアントの話を聞いているな、
いや、そもそもちゃんとクライアントの気持ちに寄り添おうと思っているのか?ホントに……。
なんていう話は、残念ながら、本当にたくさん転がっている。
こういうのを見極めるのは本当に難しいです。
でも、最近、私なりの見極めかたっていうのをやっと見つけることができたので、今日は皆さんに、私なりの見極めの極意をお知らせしますね。
私自身、最近はそれを見て、この人は本物かニセモノかを見極めている点です。
持っている資格、やって来た経歴なんて何も関係ない
ネット発信の場合は、まずこれを重視する人が多いんじゃかな?
そのために、カウンセラーなんて本当に多くの資格を羅列していますよね。
持っている資格に左右されることって本当に多い。
日本人は特にそういうところに左右されるのかな。
私も昔はよく、「資格もないくせに」とか「臨床心理士じゃない」なんて言われて叩かれました。(いや、安い民間資格だけど一応関連資格はいくつか持って明示いるんだけどねー(´ε`;)ウーン…)
でも今は自信を持って言える。
そんなこと、全く関係ない!
ってね。
資格なんて
「難しい知識を机上で頭にツッコんで来ましたよ」
っていうもの。
もちろん、無いよりはあった方が安心感はあるかもしれない。
知らない人よりは、知っていることの多い人の方がいいよね。
でも、臨床心理士などの難しい高度な資格を持っていても、
カウンセリングできるかどうかは別問題
っていうことは覚えておいた方がいい。
なぜなら、
臨床心理士資格はカウンセリングを学んだ資格ではないから。
臨床心理士でなくて、これはほかのカウンセリング資格も同じね。
資格の勉強は机上で『心理学』や『○○療法』を学ぶのがほぼ。
しかも、臨床を全く経験していない、現場に出ていない講師が教えているのだから、本当にクライアントの姿なんてその学ぶ場にはない。
でも、本当のカウンセリングで大切なのは、心理学や○○療法が大切なんじゃなくて、
クライアントの言葉を拾い上げる力なんだ。
だから、○○心理学や○○療法の勉強ではなくて、如何にカウンセリングを勉強しているか……が、本当はカウンセラーにとって一番大切なことなのだけど、それに関してはなかなか理解している人は少ないのが現状なんです。
私は新人の頃、師匠と崇めていた先輩カウンセラーに
「経営学を学んでもすぐに経営ができるわけではない。カウンセラーも心理学ではなく、心理を学びなさい」
と言われ、それから10年、人の心理というものだけを考えてカウンセラー業をして来ました。
そして、10年という一区切りを過ぎて、「カウンセラーとしての修行はやっと終わったかな……」と自然と思えたとき……
本当にこの大切さに改めて気づいたの。
ここで誤解して欲しくないのは、
資格は関係ない=カウンセリングに関して勉強していなくてもいいっていう話ではないということ。
よく思い立ったように「私は○○カウンセラーになります!」「○○の相談を受けます」って言ってしまう人がいるけれど、私はそれは反対。
カウンセラーするなら、カウンセリングに関しては学んでいなきゃいけない、学んでくれと思います。
これをきちんと学んでくれていないから、被害者が続出しているのだからね?
学校で教えてくれるものではないので、独自で勉強しなければいけないのがツラいところだけれど……。
(あ、私、カウンセリング塾というものをやっています。カウンセリングの勉強会もやっていますよー^^。FBでばかり発信しているので、今度はこちらでも勉強会の告知などをしますね←宣伝かーい!)
本当のカウンセリング、本当に人の人生の相談に乗るってそんなに生易しいものじゃない。
私自身、カウンセリングをするときは水一滴も飲まないくらいの集中力でやるくらいなのだから。
ここのお話は、「資格云々にこだわるのではなくて、人間の心理をちゃんと考え、カウンセリングというものに真摯に向き合ってちゃんと学んでいる人を選んでね」という話なので、そこは誤解のないようにお願いしますね。
難しいことを言っている人が実力のある人?
私のところに来てカウンセリング被害を訴える人たちは、きちんとカウンセラーと信頼関係を築けなかった、築けるようなやり取りができなかった、クライアントの心に本当の意味で寄り添えていなかった……ということを訴えて来ています。
クライアントのこうい訴えを聞いて、私は、
カウンセラーとして大切なものの本質をわかっていないカウンセラーがどれだけ多いことか……
って、いつも本当に嘆かわしく思うんです。
私も昔は、
「マズローは……」
「アドラーは……」
「NLPでは……」
なんて言える人がすごいって思っていた。
私はそういうことに関してはあまり細かく頭に入っている人間ではないから(もちろん、これでも概略はわかっているけれどね^^;)、私には学がない……とずっと思ってきたし、そう言ってきた。
私は基本、自己評価が低いから、本当に自分は確かなカウンセリングができているのか、10年過ぎるまで本当に自信を持てずにいたの。
でも、あるときある人に、
「10年近くやって来て自信がないって……。何年やれば自信が持てるんですか?」
って言われて「そやー!」って気づいて(笑)
それから少しずつ自信を持てるような根拠ができ、今に至っているのだけれどね。
それでも基本が自己評価が低い人だから、未だ、不安に陥り、本を読んで確認するという……。
この図式は今も変わっていません^^;
で、SNSやブログなんかを見ていると、本当にわかったように自分の知識を書き込んでいる人がいっぱいいる。
いや、きっとそちらの方が圧倒的に多い。
そういうのを書いている人の方が、なんか知識があって、すごいんじゃん?と思うもんね。
私も思っていたのだから、皆が思うはずです。
でも、これ、本当に大きな間違い。
だって……そんなもん、もしかしたら本を見て書いているかもしれないよ?(←実際に本を写しているだけの人っていた)
記事のために一生懸命、資料をひっくり返してるかも知れないしね。
人の記事をパクッているだけかもしれないし(私、本を出している人にパクられた経験あります)。
だからそんなのを見たって、何も、その人の実力の指標にはならないということなんだよね。
優しいことを言っているだけでもダメ
んじゃー、カウンセラーやセラピスとのイメージ通り、
「頑張らなくていいんですよ」
「あなたはあなたのままを抱きしめてください」
なんていう、わけのわからないひとを言っている人がいいんだろうか?
と言えば、これまた違う。
カウンセラーとかセラピストって、なんだか神とでも思っている人も多いのか、
「カウンセラーやセラピストは優しいもの」
なんて勝手に思い込んでいて
「カウンセラーのくせに」
とか
「カウンセラーなんだから」
とか勝手な自分のイメージを押し付けたがる人がわんさか居るんですよねー。
思い込むのは勝手だけど、それを人に押し付けないで欲しいってホントに思う。
(あ、これは私の愚痴だ……)
読んでいる人が勝手にそんなイメージを持っているということを知っていて、そのイメージに乗っかれば予約が取れると思うのか、ありきたりな気持ち悪~い生温いことを、さもわかっているように発信している人に、予約して行ってごらん?
本当に、生温いわけのわからないことだけ言われて終わるよ?
別にそれで満足するならいいですけどね。
「自分を大切に」って言われても、それをどうするかその方法がわかりますか?
私は言うなら、それを教えられなきゃいけないと思うの。
それが本当に人にアドバイスをするってことじゃない?って思うんです。
あなたは、どうすればいいのかわからなくて、どうしたらいいかわかりたくて、お金を出して相談するのではありませんか?
それとも、生易しいことを言って、いい子いい子してもらうために、わざわざお金を出してカウンセリングを受けたりしているの?
だったらいいのだけど……。
じゃぁ何を見ればいい?
まず一番は
自分の言葉で、自分のやっていることに対する思いを語っている人
これに尽きます。
どこかから持ってたきた知識を並べ立てている人や、どこの本から拾ったかわからないような、誰でも言えるような生温くて心地良い言葉を並べている人ではなく、ちゃんと自分の言葉で、
自分はどういう思いでこの仕事と向き合っているのか。
どういう思いで自分のカウンセリングやセッションをやっているのか。
どういう思いでクライアントと向かい合うのか。
そして、どういうカウンセリングをしているのか……。
そんなことをきちんと語れている人が、私は一番本物だと思う。
実は……今まで、何人かの同業者と深くカウンセリングを語る場面があってね。
私が私のやっているカウンセリングとか、カウンセリングってこうだよねなんていうことを語ると、
「わかる、わかるー!」
「あ、全く同じですー!」
「そうですよね!」
と相づちをうってくれるので、私はあぁ同じ感覚なんだなぁと語り合ってきた人が、蓋を開けてみたら、なんと、全然私が望んでいるカウンセリング技術を持っていない人なんだとわかってしまったことがあったんです。
もうちゃんちゃらおかしくてね。
「何がわかっていたの?」と聞きたいくらい、わかってなくてね(苦笑)
で、よく考えてみたら、私はその人から自分の思い、自分がどんな風にカウンセリングをしているか……などを自分の言葉で聞いたことがなかったということに気づいたんです。
私は熱く語る派なので、「自分はこういう思いでカウンセリングをしている」とか「クライアントとこんな風に向き合っている」なんて言っていたんだけど、それに対して「同じー!」「わかるー!」と返事されていたた、私は勝手に感覚が同じだと思いこんでしまっていただけということに後で気づいて、本当にガッカリしたんです。
それじゃーダメなんですよね……(苦笑)
私もちゃんと聞かなきゃいけなかった。
もっと早く聞いていたら、もっと早くわかっていたのにね……。
って思います。
そう言えば、その人のブログには自分の思いとか書いてなかったなー。
って後で気づいたんですけどね。遅かった……。
で、自分の仕事に対してプライドを持っている人は本当に
生温いことばかり書き綴っていないから、そこもちゃんと見た方がいいです。
時に本当に『厳しい』と思うことを言っています。
でも私はこういう人こそ、ホンモノだと認識しています。
だって、自分の仕事に対して本当に真剣に向き合っていたら、そんなに生温い、一見優しいことばかり言っていられない。
それは、自分がこういう仕事をしているから、よーくわかるんです。
カウンセラーは特にね。
人の人生をある意味背負って相談を受けているという意識を強く持たなきゃならいなって思うんです。
今、カウンセラーとして仕事をし始めた人たちには、特に強く持ってもらいたいと思っている意識です。
「頑張らなくていいんですよー」
「自分を抱きしめて愛してください」
なんて言ってて仕事をして行けるほど、カンタンなものじゃない。
そう言うならちゃんと、「じゃぁ、どうすればいい」と言えて、初めてその言葉は活きてくるのだからね?
カウンセラーは、自分の発する言葉で人の人生を左右することもある。
言葉ひとつで引きこもりの人を社会復帰させることもできれば、人を殺すこともできる。
それくらい厳しい仕事なんだという認識と覚悟を持って仕事をしてもらいたいなって強く強く思うし、そういう意識を発信できる人がホンモノだって私は思っています。
ちゃんと解決したいと思って相談する人は、絶対的に生易しいことを書いている人や、知識を並べている人じゃなく、自分の言葉で語っている人を選んだ方がいいです。
たとえ、自分にとってイタイと思うようなことを書かれていても、もしくは本当にカウンセリングに行って、そんなことを言われても……
むやみに傷つける言葉ではなく、そこに愛情を感じられるのであれば、その人を信じた方がいいです。
時に厳しい言葉は愛情としてできくるのですからね。
中にはただ優しくして、意味わからないことを言って、ただ依存させてカウンセリングを長く通わせようとするカウンセラーもいるので本当に要注意ですよ。
あなたに対して、本当に愛情を持って接してくれる人なのか、よーく見極めてください。
耳障りのいいことを言ってもらって解決できる問題なんて、本当はお金を出して相談するには値しない程度の問題だったってことなんだからね?
こんな感じで私は、「この人はホンモノかな?ニセモノかな?」と見ています。
自分が「この人ホンモノ!」って思う基準は人それぞれでいいと思うけれど、何をもって見極めるかは、自分の中できちんと決めておいた方がいいです。
じゃないと、カウンセリングジプシー・セラピージプシーになって、いくらお金を掛けてもなぁんにも解決しない……なんてことに陥りますからね?
で、そう言うお前はホンモノなのか?……って?
もちろんホンモノに決まっているじゃないですかー!
(これをどう判断するかはアナタ次第です( ̄ー ̄)ニヤリ)