プライベート

私たちは離婚2年前には夫婦を終了していたというお話

前の記事でも書いた通り、今考えても、私はよく25年間、離婚せずにやって来たと思う。

と言うより、もっと早く離婚すれば違う人生があったんだろうな~って思ったりもする。
いや、ホントは、彼と結婚しなければ……くらいまで戻ったりすることも無いわけではないんだけど、そんなことしてたら、生まれたときからやり直ししなきゃならないからね😅

なので、一応、前を向いて『今の苦しみ』をどうにかしたいって、数年前から自分の苦しみと正面から向き合うことにした。

 

で……

私と長いお付き合いをしてくださっている方だったら覚えているでしょうか、この記事……。

2年数ヶ月前の記事です。

reborm(再生)……夫婦の形

そして

release(解放)……自分軸で生きられる実感

 

このふたつの記事の流れで私も本当に解放されて、解決したと思っていました。

この時は……。

 

でも、時が経つにつれて、やっぱりそれでも苦しさを感じ、葛藤し始めたのが昨年。
そして結局のところ、離婚(卒婚)という流れになった。

 

この時、何日もかけて話し合った内容というのは……

 

私たち夫婦はもうとっくに夫婦関係というものはなくなっていた。

10年のうちに数える程度(笑)
まぁ、私の歳の夫婦では珍しくないセックスレス夫婦だった。

それでも、私は病んでいた時期もあったし、母親業も忙しかったし。
しばらくそれで不満を持つことはなかった。

 

色々……本当に色々あったけれど、それなりに幸せだった。
いや、幸せだと思っていました。

 

それがある日……

ふとね。
「私、このまま人生終わるんかな」
って、地元駅で夕日を見上げながら、急に寂しくなって涙が出て来たんです(笑)

このまま何事もなく過ごしていくのももちろん人生のひとつではあるんだけど、20年くらいずっとモヤーっとした思いを抱えてそれでも頑張っきて、心が病み、薬漬けになり、そしてやっとの思いで断薬して自分を取り戻した……。

きっとそんな瞬間だったのでしょう。

私、せっかく断薬して自分を取り戻して生き直そうと思ったのに、状況は何も変わらず、ただ年を取っていくのかなって思っちゃったのよね(笑)

 

そう思ったときに、一番最初に相談するのはもちろん夫。

何ヶ月か考えた末……2年前の夏に夫に思い切って切り出してみた。

 

「夫婦だからと言って、あなたが枯れたら私も一緒にこのまま枯れて行かなきゃいけないんかな……」
って。

 

実は夫はもう何年も前にそういう機能がすっかり衰えていた。

元々が淡白な人だったから、それ自体は何も不思議はなかったの。

私ね、50代の夫婦はもうどこも夫婦関係なんてない、50代の男性はもう女性とそういうこともできないと真剣に思っていた(笑)

そのくらい、全く不思議なことじゃなかった。

あ、もちろん芸能人で70歳越えてお父さんになった人も知っているけれどね。

それはその人が特殊……というか、人工授精とかで作っているのではと思っていて、男性機能は誰でも50を越えたらなくなって行くものだと思っていた(世間知らずですみませんw)。

 

それが、友だちたちに話を聞いたら意外とそうでもないということを知って……(笑)

でも知ったからと言っても、夫とはもうダメだから妻である私も夫ともにそういうことを考えてはいけないんだろうなって心のどこかで思っていた。

そう私、意外と『ねばならない』な真面目なタイプ(笑)

それでしばらくは困らなかったのだけれど、ある日ふと、駅で涙が出て……

「あれ、私は今までと違う自分を取り戻したいと思っているのかな?」
って思ったんです。

 

そして、夫に話したら……夫がその時言ったんですね。

「ごめん。俺はもう応えてやれないから、それは外で済ませて来て」
って。

 

信じられないと思うでしょ?

そんなこと言うの?って思う人もいると思います。
でもこれが真実の言葉。

そして夫の言葉は続きました。

「ただ、ひとつ条件がある。
俺にはわからないようにしてね」

夫からの条件はたったこれだけだった。

 

この言葉を聞いてからももちろんすぐに「はい、そうですか」ということはなく、それから2日掛けて話し合った。

新しい夫婦の形というものをる

 

でも、夫にその実態は見せないけれど、でも、私は彼氏を作ることを夫に許される……という不思議な立場になった。

 

それが記事に書いた、『夫から解放された』という状態になったということ。

 

私はこれで、夫に気兼ねなく女として生き直す道を進むことができることになった。

法的には問題があるかもしれないけれど、我が家の法律には何も違反しない。
堂々と、私は家庭を守る女と、もう一人、忘れかけていた『女性』という女として生きる許しを得た。

 

私は、何十年ぶりかに羽が生えたみたいな、とってもフワフワとした気持ちになった。

 

この2日間の話し合いで、私と夫は家族であるけれども夫婦という男女の関係は終わりを告げたのでした。

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