『老人と少年とロバ』の話を知っていますか?
老人と少年とロバが街に向かって歩いていた。
少年がロバに乗り老人がその横を歩いていると、通りすがりの人に、
「年寄りが歩いて子どもがロバに乗っているなんて」
と言われたので、老人がロバに乗り子どもが歩くことにした。
しはらく行くと、通りすがりの人に、
「あの男は子どもを歩かせてひどい!」
と言われたので、ふたりとも歩くことにした。
するとすぐに誰かが、
「ロバを連れているのに、歩くなんてバカじゃないか」
と言ったので、ふたりは一緒にロバに乗った。
今度は、すれ違った人に
「小さなロバにふたりで乗るなんて、ロバがかわいそうだ」
と言った。
少年と老人はその通りだろうと思って、ロバを担ぐことにした。
橋にさしかかったとき、二人はロバから手を離してしまい、川に落ちたロバは溺れてしまった。
というお話……。
他人は無責任に何とでもいうもの。
人のいうことに合わせていたら、本当は自分がどうしたらいいかわからなくなってしまいます。
外野の無責任な言葉に振り回される必要はありません。
全ての人がOKだったり喜んでくれるなんてことなんて、あり得ません。
仕事をしていると、一人でも多くの人に喜んでもらいたいと思う気持ちが強くなるけれど、本当に大事にすべき人、大事にすべきものを見失わないようにやって行きたいですね。
『外野の無責任な声』と『本当に自分を思ってくれる人の言葉』って全然違うもの。
その違いをちゃんと理解し、わがまま放題に周りの言葉を全て弾き返してしまうのではなく、自分を思ってくれる人の言葉はきちんと聞き入れられる人間でいたいですね。