行政手続き

早わかり行政手続き ~『印鑑登録』の基礎知識~

 

実は私、元市役所市民課におりまして……
行政手続きをしていました。(過去・結構色んなことやってるのよ、私w)

で、Facebookで「市役所に行って○○しなきゃ」なんて話題が出ていたときに、よくコメントでアドバイスをしていたんです。

そしたらそれが意外と役に立つみたいで……。
ってことで、時々、こんなことも記事に書いて行こうと思います。

今回は先日、Facebook内で話題になった『印鑑登録』について超簡単にまとめてみますね。

 

印鑑登録って何?

印鑑を役所に登録しておくことで、大切な取引(主に車や家の購入など)のときに
「これは自分の印鑑に間違いないですよ」
と証明書を発行できる制度です。

 

登録を申請できる人・場所

印鑑登録できるのはは満15歳以上の人。(成年被後見人は除く)

外国人登録をされていれば、外国人のかたも印鑑登録することができます。

申請できる場所は住民票のある市区町村です。
その市区町村の役所・役場以外のサービスセンターなどでも登録できる場合がありますので、詳しい場所は市区町村役場にお問い合わせください。

 

登録に持っていくもの

実印にする印鑑と本人確認書類。(運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなどが理想。なければ健康保険証や年金手帳など)

本人が行けない場合は本人直筆の委任状・代理人の印鑑・代理人の本人確認書類が必要です。

 

登録申請方法

登録には即日に登録できる場合と、数日かかる場合があります。

・即日できる場合

本人が申請に行き、本人確認書類に運転免許証・パスポート、マイナンバーカードなど、写真入りの本人確認書類をお持ちの場合。

即日登録できる場合は、登録完了後すぐに印鑑証明書を発行することができます。

 

・数日かかる場合

上記の証明書を持っていない場合。
もしくは、代理人申請(委任状で申請できます)の場合。

上記の場合は、登録照会書という書類が送られます。
そこにある「回答書」というものに記載して、手続きした場所に持っていき、初めて登録が完了となります。

書類が届くまでに2~3日かかるので、本人が登録に行けない場合や、顔写真のついている証明書を持っていない場合は注意が必要です。

 

印鑑登録が済むと、印鑑登録カードというものをもらえます。
登録後は、このカードを持って行くと実印がなくても証明書が発行できるようになります。
また、代理人がこのカードを持っていけば委任状も必要ありません。

 

登録できる印鑑

というか、できない印鑑という条件が結構あったりするので、そちらを説明しますね。
ただし、これも行政によって大きく異なりますので、お住まいの市区町村に必ずお問い合わせください。

印鑑登録NGなもの

・住民登録されていない名前のもの
・ゴム印など、柔らかい素材
・外枠のないもの
・外枠が3割以上欠けているもの
・指輪に掘られているもの
・会社名や職業など氏名以外が掘られているもの
・印影が鮮明に見られないもの
・印面が平でないもの

などなど……以外に「コレは登録できません」と言われるものがあります。

100円均一などの三文判も、できないというわけではありませんが偽造しやすいものとして嫌われます(もしかしたら行政によっては断られるかもしれません)。

また、ご家族で同じ印鑑は登録できませんので、量販店で購入できるものは登録できない場合もあります。

偽造しにくい……ということで、絵付きのものを登録されている方もいらっしゃいますが、あれも市区町村によって扱いが異なります。

中には女性がよく使う『名前のみ』が登録できない地域もあるようです。

あちらの市区町村ではできたものが、こちらの市区町村では断られる……そんな印鑑もありますので、必ずお住まいの地区に問い合わせてください。

 

登録料は?

印鑑登録のみは無料~500円くらいの費用がかかるところもあるそうです。

因みに、品川区は50円かかるとか。
私が住んでいるところは無料です。
こちらも自治体によってかなり違うようですので、気になるかたはお問い合わせください。

印鑑証明書の発行のときには、どこでも料金がかかります。
おおよそ200~500円の間で、300円のところが多いようです。

 

 

 

 

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