先日のご相談で
「子どもをどう褒めたらいいかわからない」
というご相談をいただきました。
同じようなことを悩んでいるお母さんもいると思うので、今回はそのことについてお話しますね。
子どもを褒める……
とても大切なことだと思っていますか?
そう思っている人ってきっと多いのではないでしょうか。
でも本当は単純に『褒める』ということばかりを考えるのは反対なんですね。
このときにクライアントさんと交わした会話を元に解説して行こうと思います。
(※クライアントさんに掲載許可をいただいています)
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="l-tameiki.png" name="Aさん"] こういうときに、どうやって子どもを褒めたらいいのかがよくわからないんです。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="fumie.png" name="ふ~みん"]ねぇ? どうして子どもを褒めようと思うの?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="l-bikkuri.png" name="Aさん"] え? 子どもは褒めるんですよね?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="fumie.png" name="ふ~みん"]褒めるって、ずいぶん上からの言葉だと思わない?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="l-komaru.png" name="Aさん"]そう言えば……。上からですね。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="fumie.png" name="ふ~みん"]なんで親だからって子どもの上にならなきゃいけないんだろうね?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="l-komaru.png" name="Aさん"]あ、そう言えば……[/speech_bubble]
そうです。
親は子どもを褒めるもの。
子どもは褒めて育てなきゃいけないと思っている人が多いと思いますが、『褒める』って上から目線の言葉だと思いませんか?
「いい子だねー」
「えらいねー」
子どもを褒める言葉ってこういう言葉だと思いますが、これって
「(親の思う通りになって)いい子だねー」
「(親の言うことを素直に聞けて)えらいねー」
ということですよね?
本当にそれでいいのでしょうか?
ここまで会話をしたらクライアントさんが気づいてくれました。
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="l-bikkuri.png" name=" "] あ……。何かできたら褒めるって、動物に芸を仕込んでいるみたいですね……。[/speech_bubble]
そう!そうなんです!
○○できたら褒めるというのは、動物に芸を仕込んでいるのと同じ!
そして、褒められ慣れてしまうと、今度は褒められないとやらないという子どもができあがってしまうので、安易に『褒める』という行為は決していいことではないんですね。
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="l-bikkuri.png" name="Aさん"]そう言えば、今度は褒めないと満足しないようになって来てしまいました。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="fumie.png" name="ふ~みん"]でしょう? そういうもんなんだよ。だから褒めちゃいけないの。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="l-komaru.png" name="Aさん"]じゃ、子どもがいいことをできたときにはどう表現すればいいんですか?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="fumie.png" name="ふ~みん"]子ども相手だって、対人間なことに変わりはないの。だから、子どもが何かいいことができたとき、Aさんはどう思うの? その気持ちを素直に伝えればいいんだよ。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="l-bikkuri.png" name="Aさん"]え? 気持ちを伝える?[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="fumie.png" name="ふ~みん"]そう。やってくれて助かったら、「助かったわー。ありがとう」って。嬉しかったら「「嬉しかったよー」って。気持ちをそのまま素直に伝えればいいの。
これは、決してその子を『いい子』と評価しているんじゃないよね?
でも人間って、人を喜ばせいたいって本能的に思っている生き物だから、喜んでくれたら、ますます喜ばせられるように頑張ろうって思うものなんだよ。[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="l-kizuki.png" name="Aさん"]あ!そう言えば、私が「助かったよー。ありがとう」って言うと、とても喜びます![/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="R1" icon="fumie.png" name="ふ~みん"]でしょー。子どもはお母さんが喜んでくれたら、とっても嬉しいし、とっても得意げになるんだよね。
すごい!と思うときは別に「すごいねー」って言ってもいいんだけど、別に特別褒めなくていいの。
その時の気持ちや感想を素直に子どもに伝えてあげてね。
それが子どもにとって一番嬉しい言葉なんだよ^^[/speech_bubble]
[speech_bubble type="drop" subtype="L1" icon="l-kizuki.png" name="Aさん"]なるほど! 今度から私の気持ちをいっぱい伝えます![/speech_bubble]
このような会話で終わりました。
いかがですか?
子どもを褒めようと思うのではなく、そのときお母さん(お父さん)が感じた感想をそのまま素直に伝えてあげてください。
それが子どもにとっては一番嬉しい言葉です。
お母さん(お父さん)も昔は子どもだったのだから、ちょっと考えれば子どもの気持ちはわかるはず。
子どもが『いい子』でいようとするのは、『いい子』でいることがいいことだからではありませよね?
いい子でいると親が喜んでくれるからですよね?
それは決して、自分にとって居心地がいい状態ではないはずです。
そんな状態で「いい子だねー」と言われても、なんだか満足しなかったはずです。
それよりも、一生懸命お手伝いしたら、たとえそれが上手にできなかったとしても、
「助かったわー。ありがとう!」
なんて笑顔でお礼を言ってもらえたら、なんだかとてもいいことをしたような気になって、ますます張り切ってやろう!という気になりませんでしたか?
そんなものなのです。
親だからって、別に子どもに対して上から目線で『褒めてやる』必要はないんです。
ありがとうの気持ち、嬉しい気持ち、凄いなーと思う気持ちなど、その時の素直な気持ちを伝えて行きましょう。